ASICS Tiger VOICE vol.3

Ronnie Fieg

 

 

 

フットウエア デザイナー

ロニー・ファイグ

ASICS Tigerで、自分を表現し続ける人たちが、独自の視点でASICS Tigerの過去・現在・未来を語る「ASICS Tiger VOICE」。

第3回で登場するのは、世界から注目をあつめるスニーカーブティック「KITH NYC」を立ち上げ、ASICS Tigerとのコラボレーションも話題になったロニー・ファイグ氏。デザイナーとして、スニーカーヘッズのカリスマとして、ASICS Tigerを語ってもらった。

 

ronnie02.jpg

8歳の頃から、穴が開くほど履いていた。

—ASICS Tigerのことを最初に知ったのは、いつ頃でしたか?

ロニー:私がアシックスをコラボレーションのパートナーに選んだ理由は、子供時代にさかのぼります。8歳のときに、母がGEL-LYTE IIIを買ってくれたのです。当時、そのような(スプリットタンの構造をもつ)シューズは見たことがなかったので、最初は正直、ピンときませんでした。でも、履いているうちにだんだん好きになり、結局、中敷に穴が開くまで履きました。でも、2足目が欲しくてショップに行くと、「もう、置いてない」と言われました。そのモデルはもう生産していなかったのです。それが、1990年代のことです。

大切にしていたシューズとの、再会。

—そんなロニーさんが、ASICS Tigerとのコラボをすることになった経緯は?

ロニー:GEL-LYTE IIIとの少年時代の出会いと別れから、数年後。2007年になって、アシックスと一緒に仕事をする機会に恵まれました。アーカイブカタログにあるゲル搭載のシューズが、コラボレーションのテーマでした。アーカイブカタログをパラパラ見ていくとGEL-LYTE IIIがあり、それを見て胸がドキドキしてきました。8歳の自分がとても大切にしていたシューズとの再会。その瞬間、GEL-LYTE IIIをテーマにしたコラボレーションがしたいと、思いました。

ronnie03.jpg

ASICS Tigerらしい、レトロな色使いを。

—ロニーさんがASICS Tigerとコラボする際に、意識したことは何ですか?

ロニー:ASICS Tigerのブランドヘリテージのなかで、もっとも強いインスピレーションを感じたのは、「レトロな色使い」でした。生産されていた時代に、どんな理由でそのカラーリングになったかを理解することを、大切にしました。GEL-LYTE IIIが、発売当時にマーケットに与えた影響と同じようなインパクトを、自分のデザインでつくりたいと思いました。

GEL-LYTE IIIらしさを、大切にする。

—実際のデザインでは、どのようなプロセスがありましたか?

ロニー:90年代のアシックスのハイテクモデルを代表するゲル搭載のシューズ、そこに一貫して流れるデザイン言語は、唯一無二のものです。GEL-LYTE IIIのデザイナーである三ツ井滋之さんと会話をしながら、彼の着想を知り、ASICS Tigerならではの視点を理解し、極めてユニークなシューズをデザインすることができました。

ronnie04.jpg

大切なのは、オンリーワンの存在であること。

—ロニーさんが手がけたASICS Tigerのシューズは、さまざまなルートで、高値で取引されていますが、そのことについてどう思われますか?

ロニー:リセールバリューが付き、手に入りにくくなるシューズを開発することは、私が望んでいることではありません。自分がデザインした製品が高価格で販売されているのを見て、最初はプライドを傷つけられました。そのようなことを意図していないし、むしろ避けたいことだからです。ファンの皆さんにいいシューズを、手ごろな価格で提供して満足してもらうことが、自分の使命だと思っているからです。

—これからのASICS Tigerは、どのようなブランドになってほしいと思いますか?

ロニー:少年時代に私が出会った90年代のASICS Tigerは、とてもユニークなものでした。だから、これからも新しいデザインのシューズを出し続けることで、ブランドを進化させ、あの頃と同じように他のブランドと差別化された、オンリーワンの存在になっていくことが、大切だと思います。

ASICS Tiger VOICE vol.2

MOTOFUMI "POGGY" KOGI

Learn More

ASICS TIGER VOICE VOL.1

SHIGEYUKI MITSUI

Learn More