ASICS Tiger VOICE vol.8

Michael Dupouy

 

 

 

ALL GONE

マイケル・デュポイ

ASICS Tigerの可能性に注目し、発信し続けてきた人たちが、独自の視点でASICS Tigerの過去・現在・未来を語る「ASICS Tiger VOICE」。

第8回に登場するのは、ストリートカルチャーのアーカイブバイブル「ALL GONE」の創設者である、マイケル・デュポイ。世界のストリートカルチャーを知り尽くした彼から見える、ASICS Tigerのユニークネスについて、解き明かしていく。

 

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ストリートカルチャーをリスペクトするための、本。

—マイケルさんが、ALL GONEを創刊したきっかけを教えてください。

私がジャーナリストとして仕事を始めたのはもう何年も前のことです。当時はインターネットのことを話題にする人さえいない時代。でもそれから何年もたった今では、ウェブは紙媒体に引導を渡し、本や雑誌も消えるだろうと言う声が、絶えません。
でも私は、そんなふうには考えたくありませんでした。そこで、コレクター向けに、彼らが何年にもわたって収集したくなるような、高いクオリティの本をつくることにしました。11年前に「ALL GONE」の構想が浮かんだ時に私が考えていたのは、ストリートカルチャーの過去をしのび、そして敬意を払うという目的です。
そもそも、ウェブというのは「現在」と「未来」を宣伝するに向いていますが、「過去」を思い出すには非常に使い勝手の悪いツールだと思います。だから「ALL GONE」では、ストリートカルチャーに貢献したすばらしいプロダクトを後世に残し、その本自体がコレクターズアイテムになるようなものにしようと思いました。

パリから見た、東京のストリート。

—パリの拠点から見たとき、東京のストリートファッションは、どのように写りますか?

日本のストリートファッションは、今も昔も、私のお気に入りです。90年代から今に至るまで、私は東京と他の国の都市との間に、決定的な違いを感じます。東京の人たちは街なかで穏やかに、礼儀正しく暮らしているし、誰も他人の服装を批判したりしません。
批判されないことで、いつでも、どんな服でも自由に着られるカルチャーがあるということは、とても大切なポイントです。パリでは、人々が奇抜な恰好をするのは、主にファッションウィークの時だけです。東京のように、いつでも非日常的な服装が見られるわけではありません。
それに日本では、ブランドやそのプロダクトについてのヒストリーやレガシーに非常に詳しい人が多いですね。そのことについて、本当に尊敬しますし、私が日本に心底魅せられる理由でもあります。

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90年代のGEL-KAYANO TRAINERの衝撃。

—ASICS Tigerとの出会いについて、教えてください。

ASICS Tigerにも、日本的、東京的な印象を抱いています。たしかあれは、90年代の半ばだったと思います。GEL-KAYANO TRAINERが、ランニングシューズとしてローンチした当時のことは、私にとって衝撃でした。マーケット的にも、一番人気だったことを覚えています。
アシックスのブランドに対する印象は、そのころも、今も、変わりません。とてもクールな印象を持ち続けています。スポーツブランドというヘリテージを持ちながら、長年にわたって成し遂げられた成果には、本当に驚かされます。 2015年はGEL-LYTE IIIの発売25周年が、世界中で盛り上がりましたね。このシューズは、私にとっても、お気に入りのアイテムになっています。

復刻したい、コラボシューズ。

—過去のASICS Tiger中で、印象に残っているモデルは何ですか?

私の印象に残っているシューズは、2007年6月発売のPatta GEL-LYTE IIIと、2008年12月リリースに、パリのcoletteとコラボした限定商品、La MJC GEL- LYTE IIIの2つです。
2008年に、私自身が手掛けたGEL-LYTE IIIを復刻できたら、うれしいですね。しかも、何点かの修正を加え、今の気分に合わせてアップデートしたいです。 実際、あのモデルは、発売して数年経った今も、もう一度作ってくれという要望が絶えないんです。当時リリースした100足では、不十分でしたね(笑)

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イノベーションとレトロの、融合を。

—今後のマーケットのトレンドについて、どのように予想されていますか?

レトロな印象のシューズに加えて、ハイテクとイノベーションが感じられるシューズが、今後支持されていくと、考えています。ASICS Tigerについては、クラシックなシューズにさえ、先端のイノベーションが注ぎ込まれています。その点で、注目し続けていきたいと思っています。
ASICS Tigerは、すでに素晴らしい存在だと思っています。だからこそ、そのままで、オリジナルであり続けてほしいですね。

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